七草粥の献立は?施設や保育園での献立、朝・夕食レシピも紹介したいと思います。
お正月で少し濃い味のおせち料理が続いたあと、1月7日に疲れ気味の胃を落ち着かせるため食べられる七草粥。
七草粥に合う献立って悩みませんか?
子供がいる家庭では、子供の好みとかも考えなければいけないので頭抱えますよね(^^;
また、施設や保育園ではどんな献立を提供しているか気になりませんか?
今回は七草粥に合う献立、朝・夕食のレシピや実際に保育園や高齢者施設で提供されている七草粥の日の献立を紹介したいと思います!
少しでも参考にしていただけると幸いです♪
七草粥の日の献立は?
七草粥は神様に感謝したり、お願いしたりする行事で本来は朝に食べるものとされていますが、今は決まって朝に食べるという家庭は少ないようです。
七草粥の日の献立は、消化にいい和食のおかずを組み合わせるといいでしょう。
- 鮭や鯖、さわらなどの「西京漬け」・「柚庵焼き」・「塩焼き」
- あじなどの「干物」
- 「だし巻き卵」や「茶碗蒸し」などの卵料理
- かぼちゃや肉じゃがなどの「煮物」
- ごぼうやれんこんなどの「きんぴら」
- ほうれん草や小松菜などの「お浸し」
- 梅干しやたくわんなどの「漬物」
- 昆布や海苔などの「佃煮」
その他にも、おせちの料理がまだ残っているならば、それをおかずにしてもいいですね!
おせちが少ししか残っていない場合は、野菜がたっぷり入った汁物をプラスしましょう。
また、1月の旬のものをたくさん取り入れましょう!
旬のものと、年中出回っているものの栄養価は比較すると2倍~それ以上違うという結果が出ています。
1月の旬のものは以下の通りです。
魚介類
ぶり、さわら、鯛、ヒラメ、カレイ、スズキ、イワシ、鯖、アンコウ、カマス、イトヨリ、エビ、イカ、タコ、牡蠣、ナマコなど
野菜
大根、カブ、白菜、冬キャベツ、春菊、ほうれん草、小松菜、水菜、ネギ、ブロッコリー、ニンジン、レンコン、サツマイモ、長芋など
果物
リンゴ、いちご、みかん、西洋梨など
七草粥の日高齢者施設での献立は?
高齢者施設での七草粥の日の献立はどうでしょうか?
実際に提供された献立を紹介します!
「例1」昼食
- 七草粥
- ぶりの塩麹焼き
- 湯豆腐
- ごぼうのごま和え
「例2」朝食
- 七草粥
- ツナと野菜のさっと煮
- のり佃煮
- もやしと油揚げの味噌汁
「例3」朝食
- 七草粥
- じゃが芋煮
- 味噌汁
- ヤクルト
- 漬物
「例4」夕食
- 七草粥
- 白身魚のもろみ焼き
- ごぼうサラダ
- つみれ汁
施設によって七草粥が提供されるのは朝・昼・夕バラバラです。
メインのおかずは魚が多いですね。
魚はお肉よりも柔らかくお年寄りにもよく好まれます。
七草粥の日保育園での献立は?
保育園での七草粥の日の献立はどうでしょうか?
実際に提供された献立を紹介します!
「例1」
- ご飯
- 鶏ちゃん焼
- ひじきの煮物
- 紅白なます
- 七草風スープ
- みかん
「例2」
- 七草粥
- かじきのねぎ味噌焼き
- さつま芋のそぼろあんかけ
- みかん
「例3」
- かわり七草がゆ
- ちくわのいそべ揚げ
- みかん
また、おやつに「七草おにぎり」を提供している保育園もありました。
他にも、おやつに牛乳やチーズと一緒に七草粥を取り入れる保育園が多いようです。
お粥だけでなく、七草風のスープやおにぎりにするのもいいアイデアですね!
七草粥の日朝・夕食の献立やレシピは?
七草粥を食べるのは朝食派と夕食派に分かれると思います。
そこで、朝食で七草粥を食べるときのおすすめの献立・レシピを紹介します♪
七草粥の日朝食
- 七草粥
- カニカマ入りだし巻き卵
- 漬物
- 白菜と厚揚げの味噌汁
七草粥(3〜4人分)
- 七草セット 1パック
- ご飯 茶碗3杯分
- 水 600cc
- 塩 適量
①七草セットの七草は、水でよく洗ってからサッと茹でて5mmくらいに刻みます。
②鍋にご飯・水を入れて火にかけ煮立たせます。
③煮立ったら弱火にして5分程かき混ぜながら煮ます。
④七草を加えてひと煮立ちしたら塩を入れ混ぜ合わせれば完成。
カニカマ入りだし巻き卵(2人分)
- 卵 2個
- 白だし 小さじ1
- 水 大さじ1(白だし1:水6の割合)
- カニカマ 3〜4本
- 油 少々
①カニカマは、2cm位に切ってから手でほぐします。
②ボールに、卵・白だし・水・①のカニカマを入れてよく混ぜます。
③卵焼き器を熱して油をひき、②を何回かに分けて入れながら巻いていったら完成。
※メーカーによって白だしの濃度が違うので、これを基準に使う量を調節してください。
白菜と厚揚げの味噌汁(2人分)
- 白菜 2枚
- 厚揚げ 1枚
- だしの素 小さじ1
- 水 600cc
- 味噌 大さじ2
- 青ネギ お好み量
①鍋にだし汁を沸騰させ、ざく切りした白菜と5ミリ~1センチくらいに切った厚揚げを入れ2~3分煮ます。
②味噌を入れかき混ぜすぐ火を止める。お碗に注いだら お好みで青ねぎなどをトッピングをして完成。
次は夕食で七草粥を食べるときのおすすめの献立・レシピを紹介します♪
七草粥の日夕食
- 七草粥
- 魚の柚庵焼き
- 豚肉と蓮根のうま煮
- ほうれん草の海苔和え
- すまし汁
魚の柚庵焼き
魚は旬のもので、どの魚にも合う味付けです。お好きな魚で調理してください♪
- 魚 1切れ
- 酒 大さじ1
- みりん 小さじ1
- 醤油 小さじ1
- 柚子の皮すりおろし 少々
①魚を調味液に1時間以上漬けておきます。
②魚焼きグリルやフライパンなどで焼き目が付くまで焼いて(片面5〜10分ほど)完成。
豚肉と蓮根のうま煮(3人分)
- 豚こま肉 80g
- 蓮根 120g
- 人参 200g
- 椎茸 4個
- 水 600cc
- だしの素 小さじ1
- つゆの素(3倍濃縮) 大さじ4
①蓮根を一口大に切って水につけてアク抜きをします。
③人参 椎茸は乱切りにします。豚こま肉は食べ易く切ります。
④鍋を温め、油を入れ豚こま肉と野菜を入れて炒めます。
⑤肉に火が通ったら水、だしの素、つゆの素を入れ、落とし蓋をして煮ていきます。人参に竹串が通ったら完成。
ほうれん草の海苔和え(2人分)
- ほうれん草 1/3袋
- もやし 1/2袋
- 刻みのり 1gほど(お好みで)
- 醤油 大さじ1
- みりん 小さじ2
①しょうゆ、みりんは鍋に入れて煮立てます。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れてください。(みりんのアルコール分を飛ばします)
②ほうれん草は湯がいて、1.5cm程度に切り冷蔵庫へ入れます。ラップをしてレンジ加熱でもいいです。
③もやしはゆでて、冷蔵庫を入れます。(洗って耐熱容器へ入れ、ラップをせずにレンジで1分40秒ほど加熱でもよいです。)
④食べる直前に、野菜と海苔と①の調味料を和えたら、完成。
すまし汁(2人分)
- 春菊 20g
- かまぼこ 4切れ
- だしの素 小さじ1/2
- 水 300cc
- 薄口醤油 小さじ1
- 塩 少々
①春菊は下ゆでし、かまぼこも切ってさっと火を通します。
②だしに調味料で味をつけ、①を入れた椀に注いだら完成。
また、七草粥に鶏肉や卵などを一緒に入れて作る人も多いです!
美味しい変わり種七草粥のレシピもご紹介します(^^)/
鶏肉と卵入り七草雑炊(4人分)
- 七草セット 1パック
- ご飯 茶碗3杯分
- 鶏もも肉 1枚
- 人参 1/3本
- 白菜 3枚
- 水 1000ml
- だしの素 小さじ1と1/2
- 薄口醤油 小さじ1
- 塩 小さじ1
- 油 少々
- 卵 4個
①七草セットの七草は、水でよく洗ってからサッと茹でて5mmくらいに刻みます。
②鶏肉は小さめの一口大・人参はスライサーで細い千切り・白菜も細めのざく切りにします。
③ご飯はザルに入れて水洗いしてぬめりを取り、水気を切っておきます。
④鍋に油を少々入れて熱し、中火で鶏肉を炒めます。脂が出てきたら人参を加えて少し炒めます。
⑤水とだしの素を入れて沸騰したらアクを取り、水洗いしたご飯を加えて中火で7〜8分くらい煮ます。
⑥白菜と七草を加え、薄口醤油と塩で味を整えます。仕上げに溶き卵を流し入れ、半熟になるまで火を通したら完成。
七草粥とは?
七草粥とは、1月7日人日(じんじつ)の節句の行事食であり、毎年その日の朝に「春の七草」という食材が入ったおかゆを食べると、1年間を無病息災で過ごせるとされています。また、長寿健康という意味も込めて七草粥を食べられています。
春の七草は以下の通りです。
- 芹(せり)
- 薺(なずな)
- 御形(ごぎょう)
- 繁縷(はこべら)
- 仏の座(ほとけのざ)
- 菘(すずな)
- 蘿蔔(すずしろ)
芹(せり)
湿地や小川などの水辺、水分の多い土地に自生する野草です。
もともと競り合うように生えていることから”せり”と名付けられました。
「競り勝つ」という意味を込められ、縁起物とされています。
カロテン、葉酸、ビタミンC、カリウム、鉄などが豊富に含まれており、貧血予防の効果があります。
薺(なずな)
道端に生えており、春に小さな白い花を咲かせる、別名ぺんぺんぐさと呼ばれています。
葉っぱのところが、三味線のばちに形が似ていることから付けられました。
特にビタミンKが豊富に含まれており、止血や骨の強化に作用して、骨粗しょう症に有効に働きます。
御形(ごぎょう)
ご仏体を意味しているという縁起物の1つとされており、
黄色いお花を付けるキク科の植物で、ははこぐさとも呼ばれます。
草餅はヨモギが一般的ですが、古くはこれを使っていました。
咳止めの効果があり、健康茶として飲まれています。
繁縷(はこべら)
地面に平たく這うように葉茎を伸ばし、小さな白い花を咲かせ、生長していきます。
現在はハコベと呼ばれています。
たんぱく質が比較的多く含まれ、カルシウムや鉄などのミネラルも多く含みます。
また、止血作用、抗菌作用、美肌効果、鎮痛作用、解毒作用などがあり、昔の人は炒って歯磨き用にもしていました。
仏の座(ほとけのざ)
正式名称はコオニタビラコです。
葉が放射状に広がる様子が、仏様の連座のようだというところから付いた名前です。
同じ名前の別な植物である、道端に生えているホトケノザは食用にはならないのでご注意を。
高血圧の予防、胃腸の働きを整えます。
菘(すずな)
私たちの食卓によく見られる、カブ(蕪)の昔の言い方です。
生で食べると「食べすぎ」や「胸焼け」に、加熱すると「冷えによる腹痛」を防ぐ効果があります。
蘿蔔(すずしろ)
これも私たちの食卓によく見られる、大根の昔の言い方です。
消化不良や胃酸過多、二日酔い、胃潰瘍、胃炎などに効能があるとされています。
おろして酸素に触れると精製されるアリルイソチオシアネートという辛味成分には、抗がん作用や抗菌作用があると言われています。
七草粥の献立は?施設や保育園での献立紹介!朝・夕食レシピもまとめ
いかがでしたか?
昔から伝統的に食べられる七草粥。
春の七草を使って、無病息災や長寿健康の意味を込めて食べられています。
七草粥の日の献立は自分の好みや子供の好みに合わせて、今回紹介した献立を参考にしてみてください!
七草粥を食べて、正月で疲れた胃腸を整えましょう!
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